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端歩突き越し型先手四間飛車ミレニアムの駒組み

2023年2月5日に投稿
1先手四間飛車の駒組み
第1図は☗1五歩まで
 初手からの指し手
☗7六歩 ☖8四歩 ☗1六歩 ☖3四歩
☗6六歩 ☖6二銀 ☗1五歩 (第1図)
☖5四歩 ☗7八銀 ☖4二玉 ☗6七銀
☖3二玉 ☗6八飛 ☖8五歩 ☗7七角
               (第2図)
端歩突き越し型
 端歩突き越し型四間飛車ミレニアムの駒組みを解説する。端歩は飛車を振る前に突くことを推奨する。こちらが作戦を明らかにする前に端歩を受けるかどうかの選択を迫ることで、居飛車を悩ませる算段だ。居飛車が端歩を受けなかった場合はすぐに突き越す。
先手四間飛車の駒組み
2
第2図は☗7七角まで
参考1図は☗3七桂まで
参考2図は☗5八飛まで
情報戦で勝つ
 端歩の突き越しは駒組みが遅れるので、すぐに突き越すのは損なのでは?。これは一理ありそうだが、考え方が逆である。駒組みが遅れるから得なのだ。
 駒組みを遅らせる利点は「相手から先に作戦を引き出せること」である。つまり後出しじゃんけんが可能なので、有利に立ち回りやすい。例えば、第2図で☖3三角から一目散に穴熊を目指せば藤井システム(参考1図)にしたり、第2図で☖4四角からミレニアムを目指せば中飛車に転換(参考2図)したりできる。
 一見何気ない端歩の突き越しは、情報戦で相対的に優位に立つための戦略なのである。
3先手四間飛車の駒組み
参考3図は☖1四歩まで
参考4図は☗4八金上まで
参考5図は☗5五歩まで
端の逆襲に注意
 では端歩の突き越しを咎める手段はないのだろうか?
 直接的なのは銀冠に囲ってから端の逆襲だ。参考3図以下☗同歩☖同銀☗2七銀☖1五歩が一例で、端の位を奪って居飛車が成功である。つまり端の逆襲を狙われているときに四間飛車側が美濃やミレニアムに囲うのは危険である。
 対策としては居飛車の銀冠には耀龍四間飛車(参考4図)がオススメである。これならば端の逆襲には困らない。参考5図のように端は軽く流して中央で仕掛けていけば勝負形になる。
 特定の囲いにこだわらず、臨機応変に対応する柔軟性が大切だ。
4
第2図は☗7七角まで
参考1図は☖7五歩まで
参考2図は☖6四銀まで
 第2図以下の指し手
☖5三銀 ☗4八玉 ☖5二金右☗5八金左
☖3三角 ☗3八玉      (第3図)
急戦を警戒
 端歩突き越し型は基本的に持久戦調の将棋となるが、急戦の変化もある。☗3八玉に代えて①☗4六歩は☖7四歩☗3八玉☖6四銀☗2八玉☖7五歩(参考1図)、②☗3六歩は☖5五角☗3七桂☖7四歩☗3八銀☖8六歩☗同歩☖7五歩☗同歩☖6四銀(参考2図)などの変化を与える。囲いが不安定な状態で仕掛けを許すのは嫌。☖2二玉を見るまでは急戦の可能性が十分あるので、隙を作らない☗3八玉が安全な駒組みである。
5先手四間飛車の駒組み
参考3図は☗4八金上まで
参考4図は☗8八飛まで
参考5図は☗7八飛まで
 ☗3八玉(第 図)に☖7四歩の場合、やはり☗4六歩や☗3六歩は急戦のリスクがある。☖7四歩に対しては☗2八玉から美濃に囲うのが無難な進行だが、☗3八玉型を活かすなら☗4八金上(参考3図)の耀龍四間がバランスの良い構えで有力である。参考3図以下①☖6四銀は☗6五歩☖7七角成☗同桂☖5三銀☗8八飛(参考4図)で一局の将棋。以下は☗6六銀~☗4六角☖7三角☗同角成☖同桂~☗6七金~☗7五歩の仕掛けが有力である。②☖2二玉は☗3六歩☖1二香☗3七桂☖4四歩☗7八飛(参考5図)として☗6八角~☗7五歩の仕掛けを狙ったり、展開によっては地下鉄飛車を狙ったりできるので先手が面白いと思う。
6
第3図は☗3八玉まで
参考1図は☗5六銀まで
参考2図は☗6五歩まで
 第3図以下の指し手
☖2二玉 ☗3六歩 ☖1二香 ☗5六銀 
☖4四歩           (第4図)
☗5六銀で☖4四歩を催促
 ☖2二玉で急戦のリスクが低下したので☗3六歩とする。☖1二香には☗5六銀で☖4四歩を催促する。参考1図のような☖5三銀保留に対しても同様に☗5六銀で催促する。
 ☖4四歩に代えて☖4四銀には☗4六歩☖1一玉☗6五歩(参考2図)とする。以下①☖2二銀は☗6四歩☖同歩☗同飛と歩を交換して先手十分。②☖4二角は☗4五銀☖2二銀☗3四銀で歩得できる。③☖5三銀は☗3三角成☖同桂で後手陣が弱体化するので先手不満なし。
7先手四間飛車の駒組み
第4図は☖4四歩まで
参考図は☖2四角まで
序盤分岐図は☗2九玉まで
 第4図以下の指し手
☗4六歩 ☖1一玉 ☗3七桂 ☖2二銀 
☗2九玉          (序盤分岐図)
☗4六歩阻止の☖2四角に注意
 ☗4六歩は価値の高い手。守備の面では☗5六銀~☗4七銀のように固める余地を作った意味があり、攻撃の面では将来的に☗4五歩からの仕掛けを作った意味がある。代えて☗3七桂は☖2四角(参考図)で☗4六歩を阻止する変化を与えるので注意。
 端歩突き越し型は駒組みが遅れやすいので☗2八銀~☗3九金とは囲わない。囲いに1手多く費やすよりも、☗5六銀と仕掛けの準備の手を優先した方が主導権を握りやすい。
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 駒組み チェックリスト
図は☗1五歩まで
図は☗5六銀まで
図は☗4八金上まで
図は☗4六歩まで

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