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『西田&杉本の四間飛車研究』箱入り娘右銀急戦のその先

2026年3月7日に投稿

『西田&杉本の四間飛車研究』が最近発売された。


第1章で箱入り娘右銀急戦を取り上げているのは、近年の流行を反映しており、非常に優れた構成だと感じる。基本図は☖1四歩が難解とされる局面で、西田先生自身も実戦で採用している。

【基本図】

基本図から数手進んだ下記の結果図において、「結果図は振り飛車から見て不満な局面ではない」「この展開にするなら、居飛車は普通の持久戦を選んだほうがいいと思う」という評価になっている。

【『西田&杉本の四間飛車研究』P35 結果図

しかし、実際の評価値は居飛車有利を示している。そのため、自分の研究ではこの局面をあまり掘り下げてこなかった。ところが、あらためて検討してみると、評価値以上に四間飛車もやれそうという感触を得た。実戦的には有力だと思うので、結果図からもう1歩掘り下げてみよう。


結果図における後手の狙いは☖5四歩と突いて戦端を開くことにある。以降は開戦となり、第1図までの進行が想定される。☗4四角は絶好の一手だが、☖4二角が☖2四角の反撃を含みにした攻防手となる。

【結果図→第1図】

【第1図は☖4二角まで】

第1図以下、①☗4二同飛成~☗5三歩成には☖4三銀が冷静な応手となる。第2図は、手持ちの飛車と龍の存在が大きく、後手もやれそうに見える。

【第1図→第2図】

【第2図は☖2四飛成まで】


第1図以下、②☗2一飛成には☖2四角~☖6八角成が狙いのさばきとなる。第3図は馬取りと☖6七銀が狙いで、迫力十分の局面である。

☖5六歩で香を釣り上げておくのが手筋で、これが後々効いてくる。


【第1図→第3図】

【第3図は☖2八飛まで】


第3図で☗2二飛に☖同飛成☗同馬☖2八飛と飛車を打ち直すのは、☗1三馬と活用されるのが面白くない。そこで、☗2二飛には☖2三金と先手を取っていく。

【第3図→第4図】

【第4図は☖5五歩まで】

☖6七銀に☗8六角が油断のならない一手で、☗7四桂☖同歩☗6四角と王手飛車を狙っている。これに対しては☖5五歩(第4図)が用意の一着。以下、☗同香には☖5七歩と垂らして後手十分となる。

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