とにかく飛車成を受けるのと、ついでに浮き飛車に圧をかけようとするなら……の一手。
正直なところ、嬉野使いの選択肢には余り上がってこない手である。理屈は二つ。銀の動きに制限がかかるのと、何かのときに6七が傷になる。突くなら飛車が回ってからの方があり得るところだ。
まあとにかく6六で止めてやろうという展開。
「分岐ができるなんて楽じゃないじゃない!」
悲しいけど、これ将棋なの。
楽するためには努力が必要。方針が単純であれば楽と言っても許してもらえるはず……。
ここから何を狙ってどう指すのか見ていこう。
この時点で嬉野側は基本構想の2筋突破をやっている場合では無くなっているのが分かるだろうか。6七飛成を防ごうとすると、角の働きが大体悪くなってしまうのだ。精神的に一本取ったと言えよう(英春譲りのメンタル理論)。
更に金は上ずってるし端は火がついてるしなんの悪いことがあろうか。
しかし、初段クラスの嬉野使いは力戦がお好き。簡単に勝たせてくれやしない。こちらの浮き飛車を狙い駒と見据えて逆襲を仕掛けるだろう。
その前のめりも織り込み済み。今回は飛成の受け方による分岐の種類を軽く見ていくこととする。