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シリーズ『早繰銀を指したくて』 第二回 石田が飛車先を伸ばす夜
シリーズ『早繰銀を指したくて』 第二回 石田が飛車先を伸ばす夜
2025年10月7日に投稿
早繰銀
石田流
1
『早繰銀を指したくて』 第二回 石田が飛車先を伸ばす夜
実戦第1図 ☗7五歩まで
2切れではよくあること
第一回をお読みいただけた体でお届けする、読んでいなくても何も問題はない。
初手より
☗7八飛 ☖8四歩 ☗7六歩 ☖8五歩
☗7七飛 ☖6二銀 ☗7八金 ☖1四歩
☗1六歩 ☖4二玉 ☗7五歩 【実戦第1図】
シリーズ第二回も、早繰銀をしない。
【早繰銀とは何だ】
早繰銀で攻撃をすることが重要ではなく、あくまでそれを基礎・脅しとして相手の組みを制限しつつ他でポイントを稼ぐということかと思う。
さて、今回は7筋から早繰できないならどうするかねという話から始まるわけだ。
『早繰銀を指したくて』 第二回 石田が飛車先を伸ばす夜
2
実戦第2図 ☖6四銀まで
端突き要らないんだよねぇ
第1図より ☖3二玉 ☗7六飛 ☖5四歩
☗9六歩 ☖4二銀 ☗6八銀 ☖5三銀左
☗7七銀 ☖3一角 ☗6六銀 ☖9四歩
☗5六歩 ☖6四銀 【実戦第2図】
今回はでっかい図でやっていく。でかい方が読みやすいし符号を書きやすい。オンラインで読める形ならどう考えてもでかい方がいい。ペーパーになるならページ数の都合そういうわけにもいくまい。
7筋を封殺されたなら5筋から出るしかあるまい。そして別に早繰にこだわるわけでもないから今回は石田チックに対して英春流を使うことにした。英春流はポルナレフの祖国なんです。
……引き角ともいう。
2025年10月現在、鈴木英春はchにて動画を公開中。第4回が対石田流になっている。
如月モコナ
@kisamoko
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『早繰銀を指したくて』 第二回 石田が飛車先を伸ばす夜
実戦第3図 ☖5五歩まで
右金は怯えの現れでもある
第2図より ☗7九角 ☖5三銀上 ☗4八玉
☖4四銀 ☗6八金 ☖7二金 ☗5八金寄
☖8三金 ☗4六歩 ☖8四金 ☗5七角
☖5五歩 【実戦第3図】
ところで、後手が手前に固定できないかなーと思ったり思わなかったり(要望)。名前の上の☖を押すと盤面回転するよ。
左銀と右銀がクロスして上がるこの形が好きで、使っていこうかなと考えてたり。早繰銀にしようという気分からスムーズにスイッチできるというのもある。
で、数を足して角をおびき寄せて中央角頭を狙って開戦。実にスムーズ。金が遊ぶ可能性があるのがあれですが。
こういう狙いを実現しやすく再現性の高いのを集めていきたいもので。
4
実戦第4図 ☗6六角まで
ここからグダグダになります
第3図より ☗同 歩 ☖同銀左 ☗同 銀
☖同 銀 ☗5六歩 ☖6四銀 ☗6六銀
☖6五銀打 ☗同 銀 ☖同 銀 ☗7九飛
☖5六銀 ☗6六角 【実戦第4図】
まあ大体決まってますね。お相手は左辺に集中しすぎて玉が戦場の5筋に近いのがネック。
☗5六歩に銀を引かずに☖65銀と打って飛車を追うのも一つの手でしたがまあ些細な差であります。
優勢と言っていい局面なんですがここでどう決めるのかというのがひ弱なところでして……。
こういうのって結局数こなして体で覚えるしかないじゃないですか。だからたくさん指す必要があるんですね。
今ならパッと見て、5筋をさらに荒らし飛車回るか、単に飛車を回るかが見えるんですが……。
5
『早繰銀を指したくて』 第二回 石田が飛車先を伸ばす夜
実戦第5図 ☗3五角まで
弱気は損気(特に2切れでは)
第4図より ☖6五銀 ☗5七角 ☖5六歩
☗6八角 ☖7五金 ☗4五歩 ☖8六歩
☗同 歩 ☖8八歩 ☗9七桂 ☖7六金
☗8五桂 ☖5七銀 ☗同 金 ☖同歩成
☗同 角 ☖5六歩 ☗3五角 【実戦第5図】
以下、時間切れ負け(盤面押せば終局見れます)
中央を☖56歩で蓋をしたことにより分からなくなり、なぜか8筋にこだわってしまった挙句角を自由にさせてしまいパニックで切れ負け。
悪い見本みたいなのをやってしまいました。一応正解手順は次のページに載せておきましょう、本題ではありませんが。
まあそうは言うものの途中は非常にいい感じで押し込めたので悪くはなかったのでは。もうちょっとこの指し回しを掘っていきましょう。
6
正解手順
玉を攻めるゲームなのよ
第4図より ☖5七歩 ☗同金 ☖同銀成
☗同玉 ☖5二飛 ☗5六歩 ☖6五銀
☗5五角 ☖7五角 ☗6六銀 ☖同角
☗同歩 ☖6八銀 ☗同玉 ☖5六銀 以下
これは一例、実際は5四歩うって5五銀で飛車弾く方が出る気がする。時間稼げるから。
手順中6八銀が高度な手だなとうなる。支えの歩を消せば角は浮くんだからそりゃそうだと。
やはり中央から行くのが正解であった、そりゃそうだ。嗅覚を信用したいところだが具体的な手順が分からない上に相手の歩切れを解消させるのもどうかと躊躇した。でもそれより金を剥がして玉を露出させる方が大体上なんだなぁ。
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『早繰銀を指したくて』 第二回 石田が飛車先を伸ばす夜
真手順1図 ☗7五歩まで
石田したいならこれしかないのか
初手より ☗7八飛 ☖8四歩 ☗7六歩
☖8五歩 ☗7七飛 ☖6二銀 ☗7八金
☖1四歩 ☗1六歩 ☖4二玉 ☗7五歩
【真手順1図】
さて、真の手順を見てみよう。
なんと飛車先をちょんちょんと突けば飛車先を受けるためには☗7七角とするかこの☗7七飛しかない。無論角を上がってしまうと石田に組むのがめんどくさくなるため諦めて通常三間飛車にすることになる。普通だよ普通。
それでも石田をしたいという人たちが考えたのが☗7七飛である、こだわりというのは逆に自由な発想を生むものと言えよう、面白し面白し。
それはそうと流石にこの形を【きっちり咎めたい】じゃないですかぁ。立石っぽくなる前に。
8
真手順2図 ☗7七桂まで
この辺り先手に諸説あり
☖3二玉 ☗7六飛 ☖4二銀 ☗4八玉
☖5四歩 ☗9六歩 ☖5三銀左 ☗6八銀
☖3一角 ☗3八玉 ☖6四銀 ☗9七角
☖9四歩 ☗7七桂 【真手順2図】
今回は無理矢理英春流で迎え撃つ形をとる。
『よくソフトは☖7二金を示してくるが、これはぶっちゃけ我々レベルでは勝ちづらい。』
理由は二つ、前に出した金の扱いが難しく、金が自陣からいなくなる分自陣が薄すぎる。
なので、引き角で低く構えて7五を狙うフリをする。すると大体9七角で数を足してくるだろう。手早く銀を繰り出して止めるパターンが実戦譜だったわけだが……(そちらも最後に見てみよう)
ここで重要な一手がある、英春の動画でも登場した有名なはずなのに余り見ない手だ。
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『早繰銀を指したくて』 第二回 石田が飛車先を伸ばす夜
真手順3図 ☖6六桂まで
☖9二飛 ☗6六歩 ☖9五歩 ☗同 歩
☖同 飛 ☗7四歩 ☖同 歩 ☗同 飛
☖9七飛成 ☗同 香 ☖7三銀引 ☗同飛成
☖同 桂 ☗9一香成 ☖9八飛 ☗7九歩
☖7六歩 ☗6五桂 ☖同 桂 ☗同 歩
☖6六桂 【真手順3図】
☖9二飛が厳しい手でこれで石田側が9筋を守るすべがない、角を引いたら7五が守れないんだから二進も三進もというやつである。
以下暴れてきたらばっさり飛車切り、相手も最善を尽くせば2枚替えとなるがそこで手番を握っているこちらが一方的に殴りかかれて有利となる。
手番分の有利でしかないとも言えるが、分かっていればとても明快な手順と言えよう。飛車取りに来たら無視して金銀拾って絡んで勝ち。
10
おまけ
裏切りの玉囲いかーらーのー
銀で止めてきた場合を簡単に。
実戦譜のように金まで繰り上げるのは同じだが、そこで決戦を挑まずに両者駒組みを整えたらどうなるかというパターンだ。
向こうが美濃に囲うなら、こっちも固めちゃえばいいじゃないという話である。銀がクロスするのがかっこいいから好きだ(二回目)。
固めまくったうえで最後に端に集中すれば結局受けることができない攻撃となる。
以下、先手の暴れに素直に対応(7四歩にも素直に同歩と取ったほうがよい、7五金と出る手を見られるので)。
あとは実力で頑張ってね
初手より
☗7八飛 ☖8四歩 ☗7六歩 ☖8五歩
☗7七飛 ☖6二銀 ☗7八金 ☖1四歩
☗1六歩 ☖4二玉 ☗7五歩 【実戦第1図】
シリーズ第二回も、早繰銀をしない。
【早繰銀とは何だ】
早繰銀で攻撃をすることが重要ではなく、あくまでそれを基礎・脅しとして相手の組みを制限しつつ他でポイントを稼ぐということかと思う。
さて、今回は7筋から早繰できないならどうするかねという話から始まるわけだ。